中国へ留学、現地からレポート(詳細)

「50にして留学! 浙江大学 留学体験記」 高橋あまぎ
大家好! 現在、中国(浙江省杭州市)在住の高橋と申します。
数年前「一粒中国語教室」で学んだあと、しばらくは親の介護などで忙しく、中国語から離れていましたが。
昨年(2015年)9月、とつぜん夫の転勤で中国の杭州市に引っ越すことに。
まさか、齢50にして異国に暮らすことになろうとは。
「ほんまに行くん?」という周囲の反対をよそに、
中国映画やC-POPが大好きなミーハーおばさんは迷わず中国行きを決断!
そして9月といえば― ちょうど新学期(中国では新学年)が始まる時期。
夫の強い勧めもあり、中国有数の名門校の一つ「浙江大学」の留学コースに入学。
なんと引っ越しの翌週から授業がスタート。
これから新天地で暮らしていくために「中国語をマスターしなければ!」という思いを胸に、
世界の若者たちとともに2学期(約1年間)、必死のパッチで勉強しました。(以下、体験記です)

★「いきなり中級? うそぉ~」

入学時に筆記と口語のテストがあり、レベル別に班分け(初級1班~上級7班まで)されるのだが、 浙江省の写真1
なんと中級クラスの4班に配属される。おそらく日本人に有利な筆記テスト(いわゆる閲読)の出来が
よかったのだろう。
初日のオリエンテーション(自己紹介など)で周りのレベルの高さにびっくり!
みんなペラペラ、流暢なことといったら・・・。
それもそのはず、彼らはみんな母国の大学の中国語学科でみっちり勉強してきているのだ。

一方、私は老師の言っていることすら聞き取れず、
「これはやばい!」と老師に下のレベルの班への”換班”(組替え)をお願いする。

老師が「日本人はみんな控えめで話すのが苦手だから、だいじょうぶ。すぐ慣れますよ」
と言うのを押し切り、
「いいえ、ダメです。私にはレベルが高すぎます。換班をお願いします!」
と全力で、泣きつくように懇願した。
(この時、勇気を出して本当によかった。あのままなら途中で挫折していたかも,,)

 

★「言葉ができない もどかしさを痛感」

翌週より、中級の4班から → 初級の3班へ。
もちろん、3班でも世界各国の中国語学科の若者たちは、私よりはるかにレベルが高い。
とりわけ口語と聴力のレベルが低い私は同学(クラスメイト)たちとコミュニケーションが
うまくとれないもどかしさを痛感した。

特につらかったのは、休み時間やランチタイム。
同学たちはこぞって英語を話し出す。英語が母国語でありイギリス人、アメリカ人、オーストラリア人はもちろん、
チェコ、ロシア、スペイン、インドネシア、タイ人・・・と皆、英語が話せる。
英語が話せないのは私以外には韓国人と北朝鮮人くらいか。
「がおちゃお(高橋)、ランチ行こ~」と誘ってくれるのはいいのだが。
そこで主に飛びかうのは英語、これには まいった。やはり世界の共通言語は英語なのか・・・。

私は年齢的には彼らの親世代、いやもっと年上か? なので若者たちの英語攻勢に「無礼な!」とブチ切れるのも
大人げないしな~と必死でガマン。顔で笑って、いつも心で泣いていた。
(言葉ができないって、まさに翼をもぎとられた鳥のよう。これじゃ、友だちもできやしない・・・)

 

★「マンツーマンの会話練習が有効」

浙江省の写真2英語を話す彼らをうらめしいと思ったこともあるが。よくよく考えると、ろくに中国語を話せない、聞き取れない
自分が悪いのだ。入学して3ヶ月経っても 4ヶ月経っても・・・会話力はアップしなかった。
そもそも大学では1つの班に学生が20人もいるので、授業で老師と話す機会は少ない。
その時、私がふと思い出したのが一粒さん(一粒中国語教室)での授業。
「そうだ、1対1で会話を特訓しよう」。

大学の授業(朝8時~昼まで)のあと、とりあえず週に一度、近所の小さな中国語教室に通い始めた。
マンツーマンの会話レッスンで少しずつ、少しずつ自信をつけ、
半年後には同学たちの話す中国語が以前よりは聞こえるようになり、
徐々にコミュニケーションがとれるようになっていった。

 

★「苦あれば 楽あり」

とにかく、右も左もわからない土地での通学&ひさびさの勉強は、つらく厳しいものがあった。
たとえば・・・
●ほかの留学生は大学構内の寮に住んでいるが、私はバスを乗り継いで1時間かけて毎朝通った。
杭州の街はこの10年で急に車が増え、常に道路は渋滞。
さらに庶民の通勤の足となっている電動バイク(無免許制)が大量に走り、場所によっては
歩道を猛スピードで横行するのでかなり危険、何度もひかれそうになった。

●杭州の気候は厳しい。夏は連日40℃近い高温で非常に蒸し暑く、冬は時おり雪が降るほど寒い。
快適な春と秋は短く、雨の日が多い。
水はけが悪く、ちょっと雨が降ると道路には水があふれ、あちこち泥だらけで歩きづらい。
pm2.5など大気汚染で空が白いのはすっかり慣れた。たまに見える青空が嬉しい(苦笑)。
もちろん、世界遺産の”西湖”はわれわれ杭州人にとって、心の拠り所だ。(よく見ると水は汚いけれど,,)

●朝8時からの授業は早すぎてつらいが、午後の時間を宿題や予習に有効活用できるのはいい。
大学の授業は4科目。初級の3班は「精読、口語、閲読、听力」の4科目。中級の4班は「精読、口語、閲読、
写作(作文)」の4科目。
中心科目の「精読」は宿題がたっぷりあり、また予習していないと授業についていけないので、
かなり真面目に取り組む必要がある。「听写」という単語の聴き取りテストも毎週ある。
口語はテーマに沿ったスピーチの発表や、同学たちとの討論など、自分の意見をまとめて
人前で話す機会が多く、その手の学校教育を経験していない私にはドキドキの連続だった。

●中国は日本に比べて屋内の電灯が暗い。教室もご多分に漏れず暗く、近眼に加えて老眼も進んだ私は
板書やノートの文字が見づらく不便だった。(なので、いちばん前に陣取っていた)
大学のトイレはかろうじて洋式だが、汚くて毎回掃除しないと座れない状態・・・マイティッシュが 浙江省の写真3
いくらあっても足りなかった。 もちろん楽しかったことも。

◎同学たち: 
会話がうまくできなくても、真面目に授業を受けていれば同学たちも認めてくれる。
よく「同じ釜の飯を食う」と言うが、同じ教室で自分の息子や娘くらいの年代の彼らと
同じ時を過ごしたのは本当に貴重な経験だった。国は違っても、互いに尊重しあえる仲間である。

◎老師たち: 
ミーハーで中国の映画やスター情報に比較的詳しい私は老師たちと映画談義できたのが嬉しかった。
(もちろん、ほとんどの老師は私よりかなり年下です)
これから留学するみなさん、ぜひたくさんの中国映画を見てください。

★「今後について」

中国で生活していくために現地で再開した中国語。
今回、大学では「精読」の授業で「生詞」(単語)を習う時間がいちばん面白いと感じた。
たとえば、日本語と同じ単語でも微妙にニュアンスが違ったり。(ex.「意見」「老百姓」など)
もし私がいま20代だったら、大学の本科に入りなおして言語学を学んでみたい・・・それほど
言葉というのは興味深いな~と思った。

今後はマンツーマンの教室で会話力を磨き、いつか中国人にインタビューができるくらい?(日本では
ライターをしていました)レベルアップできればと思います。
みなさんも一緒にがんばりましょう。

☆杭州での生活ぶりを紹介する「あまちゃんのしーふー(西湖)日記」、日々更新中です☆
http://blog.goo.ne.jp/uguisu_0206

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